イノベーターして成功している保険会社であるが、その例として英国ダイレクトライン社を取りあげて説明してみたい。ダイレクトラインは一九八五年に設立された。主に、電話による販売を中心とした自動車保険の販売に特化し、この領域でより経費コストをかけない安い商品を提供するということを戦略の軸に置いて、保険の直接販売では業界での先陣を切った。ダイレクトラインは、設立してしばらくの間は、収入保険料で大きな市場シェアは占めていなかった。しかし、その間に、保険業界で優位を確立するために必要なコアコンピタンスの獲得に注力してきた。保険業のコアコンピタンスとは、危険度の低い人と契約する、危険度に応じたプライシングをする、顧客ニーズに対する対応力を高める、といったことである。これらの能力を身につける前提として、顧客をよりよく知るためにいろいろな情報を集め、分析した。その結果、卓越した能力を身につけ、ある時点から急速に市場シェアを伸ばし始めた。また、自ら獲得した強みを袖に、地域の面、顧客の面、商品の面で、それぞれ周辺の市場への参入を果たしている。しかし、基本戦略は、あくまで直接販売における強みを生かした事業展問である。
[参考]
自動車保険市場オフィシャルウェブサイト
http://auto.hokende.com/
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