私は四十代のなかばまで、髪の毛を染めたことが一度もなく、パーマもほとんどかけませんでした。そのため、年齢のわりに髪の毛が減っていないし、つやもけっこうあります。中年以上の女性には、長い間パーマや毛染めをしてきたために髪の毛がいたみ、きょく極端に細くてつやがない人や、髪が薄くなっている人が多いものです。ところが最近は、中年の女性よりも、むしろ女子高生や女子大生に髪の薄い人が多くなってきました。若い人は日常的に、ファストフードやコンビニのお弁当など、添加物や防腐剤を多くふくむ食べ物をとり、「ダイエットのため」と、食事代わりに何種類ものサプリメント(健康補助食品)を飲み、栄養のバランスがかたよりがちです。さらに、パーマや毛染めのしすぎも大きな原因になっていると思います。もともと毛染めやパーマは、年齢が上かってしらがが出てきた時や、髪にコシやボリュームがなくなってきた時に、それを補うためのものです。若い頃は、必要がないのです。「色や形を変えればきれいになる」と、若い頃からパーマや毛染めを続けると、髪はどんどんいたんで薄くなり、三十歳か四十歳で薄毛に悩むことになるかもしれませんよ。日本人特有のコシの強い黒髪は、切れ長の目と同じように東洋の神秘。「そんな美しい髪を、なぜ、わざわざ茶色や金色に染めるの?」と、外国の人は不思議かっています。日本人の本当の美しさは、目本人らしさを大切にすることから生まれるのです。