深刻な不況はファッションビジネスだけでない

2011-01-13

「衣・食・住」と、人間生活の最も重要な要素のトップに挙げられるのが衣料。さらに、ファッションとなると生活に「豊かさ」という彩りを添える要素になる。しかし、それを支えるファッション関連業界は今、「こんな不況は業界史上初めて」という声に満ちあふれている。ほんの数年前は、消費者の高感度志向を追い風にDC(デザイナーズ・アンド・キャラクターズ)ブランドが百花僚乱と咲き乱れ、高級ブランドは店頭に置くだけで飛ぶように売れた。その時代がまるで幻だったかのように、ファッションビジネスには強烈な逆風が吹いている。しかし、広く産業界を見回せば、バブル経済崩壊に端を発した深刻な不況はファッションビジネスだけでないことが分かる。ただ、この業界は華やかさの陰に、伝統的産業という顔をあわせ持つ。こうした特性から、旧態依然とした取引慣行にあぐらをかき、企業家としての経営努力を怠ってきた面は否定できない。