ファッション業界において、いまもっともその行く末が注目されている企業といえば、ユニクロブランドのファーストリテイリングだろう。中国産の低価格なカジュアル衣料を企画生産販売するユニクロは、フリースの大ヒットを契機に急成長を遂げた。衣料品だけでなく、他の業種にも低価格化が進むなど、ユニクロが社会に与えた影響は計りしれない。だが、ユニクロの足どりは2001年秋から急速にパワーダウンし、既存店の売上は急降下。2002年8月期の業績は減収減益に転落する見通しだ。業績と比例して、株価もアップダウンを繰り返している。株価が乱高下する企業は多いが、そのつど新聞に大々的に取り上げられる企業はユニクロのほかにそうはないだろう。97年3月に上場した同社の株価は、当初2000円台からスタート。99年3月を過ぎたあたりからじりじりと上がり始め、同年6月には1万円台に突入した。中間期の決算報告書が発表された直後のことだ。それからは株価はうなぎ上りで上昇し、99年9月には2万円台に到達した。