自動車関係の犯罪対策が重要なのは、その検挙率がかなり低くなっていることとも関係しています。いったん犯罪の対象にされると、被害を取り戻すことは簡単ではないため、何よりも未然の対策が大切なのです。警察庁の2003年1月〜5月の統計をみると、わが国における窃盗犯の認知件数は約90万件で、そのうち犯人が逮捕されたのが約15万件。検挙率は16.5%でしか。窃盗犯は「侵入盗」「乗り物盗」「非侵人盗」の3つに分類されますが、「乗り物盗」と「非侵入盗」のなかの車上狙いを合わせると約43万件に達します。つまり、窃盗犯のうちほぼ半数近くがクルマ関係であり、駐車場周辺で起こっていることになります。しかも、いわゆる空き巣などの「侵入盗」の検挙率は27・6%と比較的高くなっています。家屋に侵入する犯罪に対しては警察も相当に力をいれるようです。それに対して「乗り物盗」の検挙率は7.5%にとどまっています。オートバイ、自転車などの検挙率がとくに低いのですが、自動車に関しても15.4%と「侵入盗」の検挙率より12ポイントほど低いのが現実なのです。しかも、「非侵入盗」に含まれる車上狙いが約18万件に達し、その検挙率が9.1%にとどまっている点も注意が必要。クルマそのものを盗まれるとともに、車内を荒らされるケースも多いことに注意しておく必要がありそうです。