自動車情報誌を通読する

2011-10-11

自動車情報誌を通読すると、同人誌的な趣味性の高いものか、自動車製造・販売会社の機関誌かと疑われる編集のものか、あるいは、自動車の反社会性をそそるようなモノかのいずれかで、趣味性を主眼としたものは別としても、消費者の側に立った情報提供に徹したものはない。さらに、今日の自動車産業は強大で、大きな影響力と破壊力を秘めている。たとえば、民間商業放送を成立させているスポンサーシップをみると、全CM収入の三分の一〜四分の一近くは自動車トンの周辺産業が握っている。この事実は、実は放送内容を左右する総力の三分の一〜四分の一を有すると考えて誤り少ない。そして、たとえスポンサーはアクションを起こさなくとも、広告代理業者というメディアの収入源の二分の一以上をハンドリングする業者が暗躍し、反スポンサー的な記事、番組を消去したり、改編させることでスポンサーの利益を守ろうとする。だからかも知れない、日本のジャーナリズムに太い筋の通った「正義」が育ち難い。自動車ジャーナリズムに、軟派は育っても硬派が育たないのもそのせいではないかと思っている。

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