多くのパンフレットの内容は、モデルルームで表現できなかったことの補足説明というよりも、むしろモデルルームでも充分伝えられていることの念押しにすぎない。高価な家具と小物で飾られたモデルルームを撮影し、そのインテリア写真を掲載し、現実離れしたイメージをこれでもかと伝えようとしている。もしもすべての住まいについてきちんと伝えようとすれば、各住まいごとのインテリアパースの掲載が必要条件になるはずだ。将来マイホームになるかもしれない住戸について細かに把握しようと思えば、たとえパンフレットにはなくても、高さや広さといった部屋の雰囲気が理解できるようなスケッチを何枚も描いて説明してほしいと要求するのが当然なのである。「エクセラージュ神宮前」で不動産会社が抱いた、各部屋のイメージが正確に伝わらないのでは、という危惧感は、他のすべての物件にも当てはまるのである。