デジタル技術がもたらした機械化・省力化・効率化がどれほどすさまじい大量生産を生んだか、数字を挙げよう。九一年、なんと一年で五百十組の歌手・バンドがデビューしたのである。日本レコード協会(『日本のレコード産業』)。一年間、毎日一組ずつ必ず誰かをデビューさせても、まだ追いつかない。前年九〇年の四倍だから、この増え方は突出している。ここから九四年まで、毎年四百組以上の新人がデビューし続けるのだ。九六年も
コストダウンと大量生産... の続きを読む
就活エリート問題、就活をめぐる諸問題の根源は、大学生が増えすぎたことにある。大学進学率が4割程度で収まっていたら、今のような事態には至らなかった。本件の発端は、大卒無業者の急増に代表される格差問題である。これが、社会不安をあおり、大学生のリスク回避志向を高め、一方で、各社の求める人物像・採用手法の画一化、採用時期の一極集中化とが相まって、現在の混迷をもたらしている。しかし、大学進学率が4割に戻るこ
発想のリセットからスタートすべき... の続きを読む
グラフィックデザインという言葉は知っていますが、どういう意味。と聞かれるとまったくわかりません。実は印刷をするという大前提の下で視覚伝達に訴える画像と文字群のデザインなんですね。単にポスターなどの「広告」という概念ではなく、書籍や事務用品、CDジャケットに至るまでなんと広範囲にわたることか。しかも先に述べたように、印刷することを前提としているため色数から紙の種類までもがデザインの範疇とされるなんて
グラフィックデザインの意味とは... の続きを読む
夏のある日、U医師は病棟の回診を終えると妙に胸苦しくなった。病棟にはいつ死亡してもおかしくない重症患者が3人いた。「また死かあ」深呼吸を何度も繰り返してみたが、胸の苦しさは取れなかったので、U医師は思い切って白衣を脱ぎ、病院の外に出た。病院のすぐ裏には千曲川が流れている。U医師は草の繁った土手に腰をおろし、ぼんやりと清流を眺めた。巨大な墓石のようなコンクリの建物からほんの3、40メートル逃げ出した
医者としての初めての夏をどうにか乗り切る... の続きを読む
「就職氷河期」から「採用ブーム」への移り変わりの経緯を通じて、「こんなことが起こるくらい、企業というものはいいかげんで、頼りにならないものなのだ」という、企業を冷たく突き放して見る視点を、読者にはぜひ持ってほしい。どんな会社でも、会社は、人生を丸ごと託して任せられるような相手ではない。結果的にそれが達成できた会社が将来何%か存在するだろうが、就職の際に盤石だと判断しきれるわけではない。加えて、会社
「就職氷河期」から「採用ブーム」... の続きを読む
いくら自分から主体的にやろうという意志があっても、それを現実に実行に移すことができなければ意味がない。人は誰でも何かを実行しようとするとき、各種のストレスとか、時間的制約とか、ほかの仕事との兼ね合いとか、さまざまな阻害要因を持っているものである。それらに流されてしまい、いつまで経っても実行できないとか、着手はしたものの、時間がかかっていつまでも完成しないという事態はしばしば発生する。そういうことが
具体的行動に落としていく能力がセルフコントロール... の続きを読む
成長プロデューサーのマネジメントスタイルについて考えるにあたり、時代の変化を改めて捉えてみる。その中に、自律型人材を育てる重要な要素が含まれている。一昔前は、Tやり方=HOW」が重視された時代だったと言える。ある種、ゴールが明確だったがゆえに、どうやるのか、どうやったらうまくいくのかという「HOW」を工夫すればある程度安定した成長が見込めていた。このような「HOWマネジメント」の時代には、「これは
いままではHOWマネジメントが主体... の続きを読む
いま、二十代と同じ体重を維持できるとは、正直、四年前までは夢にも思いませんでした。留学の翌年、ニューヨークで結婦と出産と就職をいっぺんにしてしまったのです。とにかく、私はせっかちな性分なのです。こういう性格に共通しているのは、大食と早食いです。麺でもご飯でも、あっというまに平らげるし、飴はしゃぶらずに一瞬のうちにガリッとかみ砕く、コーヒーだって大量の濃いエスプレッソを一気に飲んでしまう。そんな私を
二十代と同じ体重を維持できる... の続きを読む
何事も軽快にこなしていますか?腰が軽く動ける人・動けない人。好きなことだけに打ち込んでいれば一流になれる。そんなふうに教えている自己啓発書がありますが、鵜呑みにしてはいけません。仕事人としてまだ初級の段階で「好きなことだけ」というのは、一種の思い上がりです。次のように言い換えればよいでしょう。「いろんなことに取り組んで、早く自分の能力を活かせる道を見つけよう」つまり「好きなこと=能力を活かせる道」
些細な仕事だからこそ完璧にこなそう。... の続きを読む