SOHOをターゲットにしたオンライン印刷センター ユーザーが自分で印刷物をデザインアイプリントは、オンラインの印刷センターである。名刺、ゴム印、便箋などの事務用品や、社名入りゴルフボール、マウスパッド、シャツなどの宣伝用品の印刷をインターネット上で受注している。顧客は、オンラインで製品を選び、提供されるツールを使って画像からインクの色まで自分で印刷物を好きなようにデザインすることができる。注文品は数日のうちに作成され、印刷工場から直接顧客に発送される。海外への発送も受け付けており、注文の一割は日本、ヨーロッパなどの海外から受注しているという。アイプリントでは、一般消費者やSOHOをターゲットとしており、SOHO向けに、請求書や財務諸表も作成できるようになっており、市販されている会計ソフトとの互換性もある。一般の印刷業者では、名刺や便箋などは最低注文数がたいてい500だが、アイプリントでは100枚から引き受けている。価格も、従来の印刷業者に比べ、25%〜50%安く、消賞者やスモールビジネスにとっては利用しやすく設定されている。アイプリントは、デスクトップパブリッシング関連ソフト開発会社を設立して成功させた経験をもつロイヤル・ファロスが96年に設立。アイプリントは、早期に大企業を顧客として得た。名刺や便箋などは、6〜18ヵ月と購入サイクルが長い商品だが、大口顧客を確保したことが成功につながったと考えられる。アイプリントでは、オンライン化を望む印刷業者にオンラインシステムのライセンスも行っている。やはり顧客からの注文を印刷工場に外注するキンコーズなどのコンビニ印刷フランチャイズにもライセンスしているが、印刷業者やフランチャイズにとっては、オンライン進出により新たな市場を開拓するツールとなっている。オフィス用品販売スーパーと提携して、オンライン印刷センターをスーパー内のサイトに設けるなど、消費者向け、SOHO向けサイトとの提携にも積極的である。アイプリントのシステムは、顧客のデザインのチェック、支払認証、印刷工場への注文の転送まで、すべてが自動化されている。注文を受けると、プリプレス(原稿のスキャン、レイアウト、製版用フィルムの出力など印刷を行う直前までの工程)用のEPSファイル、注文ファイルが自動的に作成され、インターネットで提携先の印刷工場に転送される。アイプリントは大手印刷工場数社と提携しているが、通常、印刷会社が受注した場合には、顧客から受け取ったデータをプリプレス用に変換する必要があった。しかし、アイプリントから受注すればその手間が省け、1注文につき、8分から12分の削減になるという。1日に2000もの注文を印刷する印刷工場にとっては、大幅な時間節約となる。このように効率化がはかれるのは大きな魅力だ。アイプリントの収入は、顧客からの印刷代、提携している印刷工場、アソシエイトからのシステムライセンス料からなる。アソシエイトプログラムでは、アソシエイトに対し4%から8%のコミッションを支払っている。
[参考サイト]
はじめてのネットショップ開業